石川県立輪島高校創立百周年記念サイト

旧職員からのメッセージ

北 昌茂
◆懐かしの三年担任

思い出の一片

北 昌茂

懐かしの三年担任

 輪島高校は、私にとって初任校であり、教員人生の原点です。そんな輪島高校で初めて担任として送り出したのが、令和二年度卒業生でした。

 令和二年度といえば、コロナ禍と初の大学入学共通テストという二つの大波に直面し、様々な変革と決断を迫られた一年でした。長引く休校とzoom授業、県総体の中止など、未曾有の事態に誰もが不安だったに違いありません。しかし、生徒たちは変化に順応し、ときに創意工夫し、逞しく学校生活を送っていました。

 私が担任を務めた生徒たちを一言で表すとすれば、「ワンチーム」という言葉がしっくりきます。というのも、彼らは三年間を通じて、全四クラスが影響し合い、成長していった学年でした。

 学校行事の中でも鮮明に思い出されるのが、輪高祭の合唱コンクールです。生徒たちは二年生の頃から最優秀賞を目指していましたが(一年生の頃からでしたか?)、彼らの合唱は近年稀に見る名合唱であったと思います。総合学科が初代特別賞に輝いたことも懐かしいです。また、三年生の夏に「十プロ」と題して行われた勉強会も思い出深いです。勉強合宿の代替企画でしたが、普通科・総合学科問わず多くの生徒が参加し、一日十時間机に向かいました。スイカ割りも盛り上がりましたね。

 時代のうねりを乗り越え卒業していった彼らは、各々の進路で活躍していることでしょう。来たる成人式か、百周年式典か、タイムカプセルの日か。再会できる日を楽しみにしています。

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